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今月のコラム(2025年3月)

 弥生の月が来ました。一年のはじまりはつい先頃だった気がするのですが…。
最近霞んだような景色を目にしませんか?春の雨はその字の通り“春雨”といって、雨脚がほそーく、煙るように降る雨のことです。霧がかったようなぼんやりしている感じがありますね。別名“甘雨”とも呼ばれ、優しく降る様子と、この春雨によって、固い蕾もほころび始めるのだそうです。
 他にも“木の芽(このめ)雨” “桃花の雨” “杏花雨(きょうかう)” “桜雨” “華雨(かう)”など花が開く季節によって降る雨の呼ばれ方が変わります。

 梅も咲き綻びはじめ、地面の下からもいよいよ芽吹きが始まります。どこを見てもたのしいげにさせてくれる季節到来です。

 雪解けと同時に山では様々な山野草が顔をだします。春の妖精とも呼ばれる山野草。さらにほんの一時(いっとき)見られるものが“スプリング・エフェメラル”と呼ばれるものたち。
まず早春の一番最初に咲く春を告げる花 “スノードロップ” 和名では “待雪草”(マツユキソウ)“ この花は、劇にもなっている有名な『森は生きている』サムイル・マルシャーク作 にも出てきます。

 女王とは気まぐれなものですが、真冬なのに、4月の花マツユキソウを欲しいと言い出します。もちろん“国おふれ”ですから国中大騒ぎ。そこで継母に言いつけられた少女は吹雪の中、見つかる可能性など薄い“マツユキソウ”を探しに森に入っていきます。その森で少女は“12の月”の精たちに出会います。 

 名古屋の地は春が近づいてきていますが、まだ冬が続く土地もあるでしょう。その地も思いながら、このお話はいかがでしょうか。
 どうぞ本を片手に、または語らいを胸の中に、当家へお越しください。暖かくしてお待ちしています。

当家主

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